詳しく簡単解説 中級中国語文法 方向補語について

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詳しく簡単解説 中級中国語文法 方向補語について

初級の方向補語文法はこちらに明記していますのでまず確認ください。
ここではさらに詳しく方向補語の使い方について説明してたいと思います。

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进と出は単独では使えない

方向補語の上・下・进・出・回は基本的に単独ではあまり使いません。その中でも进と出は必ず「来か去」と一緒に使う必要があります。

彼はもう入りました。
×他已经进了
○他已经进去
早く部屋に入りなさい
你快

上・下・回は会話の中では単独で使うこともあります。その際は「吧や了」をつけて表現します。

連動文においては必ず来か去と一緒に使います
気分が悪いなら先に帰って休んで
要是不舒服,你先回去休息吧
入って見てください
进去看吧

場所目的語があっても、进と出は単独で使えない

場所目的語がある場合は、具体的な動詞を加えてさらに場所詞の後に来か去をつけ、複合方向補語の形にする必要があります。

彼は一人で森の中に入った
他一个人走进森林

ただし、进は具体的な動詞をつけなくても使えます
(出は絶対に単独で使えない)

中に入ってください
你们里边儿

複文の前半なら、进と出と場所目的語はある時は具体的な動詞だけでもいい
教室を出て、彼はすぐバス停に走って行った
走出教室,他就往公交车站跑去

来と去をたくさん使おう

方向補語において何より大切なのが来と去です。走来,拿来,拿去は言えますが、走上,拿进,跑回は言えません。走上来,走上去,拿进去,跑回去のように来と去が付けば言えるようになります。

母はお茶を持って入って来た
○我妈妈一杯茶进来给我
×我妈妈拿进一杯茶给我

「~を持って外から中に入ってくる」という動作は「動詞+非場所目的語+进来」と表現しなければいけません

単純方向補語は来と去がなければ文としてまだ終わっていないような中途半端な文になります。
「他拿出他女朋友的照片」だと文として落ち着きがなく「他拿出他女朋友的照片来了」のようにすれば文として落ち着きができます。もしくは「他拿出他女朋友的照片给我看」のように連動文にしてその後に文を続ければ文として落ち着きができます。

移動動詞++場所+来/去

駅に走って行った時、電車は行ってしまった
车站时,电车已经走了
どのように私の家に歩いて来たの?
你这么我家的?

移動動詞は場所目的語がある場合は移動動詞の後に「到」をつける必要があります。
あと別の言い方もあります。
往/向+場所目的語+移動動詞+来/去
介詞の往と向を使っても表現ができます。

彼らはどこへ走って行ったの?
他们哪儿跑去了?
他们跑到哪儿了?

回日本来と回到日本来の違い

回~来/去
未来形に使われる
了が使えない

回到~来/去
過去形に使われる
了が使える
回到と去の間に時間名詞が使える

人間は過去に戻ることはできない
○人是不可能回到过去
×人是不可能过去

彼はすでに実家に帰った
○他已经回到老家了
○他已经回到了老家了
×他已经了老家

「こちらに来て」は你来?你过来?

動詞の前に来/去

話者と聞き手がお互いに見える場所にいて少ししか離れていなければ、相手に何かお願いする時は動詞の前に来か去を使います

あなたは野菜を切って(切りに来て)、私はちょっと電話をします
切菜,我去打个电话

自分がいる場所に向かって来る時

彼らはここに来ますよ
×他们来这儿
○他们我们这儿走来
○他们我们这儿走来

中国語では、見えている人や物が実際に動いて「来る、いく」は具体的な動作が要求されます。「歩いて行くのか、走って行くのか」を明確にしなければいけません。それだけではなく「他の場所ではなく、ここに向かっている」ことも表す必要があります。その場所を示すために、介詞の「往/向」を使います。

同じ場所内での移動の場合

お互い見える範囲内で移動する場合は「过来,过去」を使います。
さらに同じ場所にいて、動作を頼む時にも「过来,过去」を使います。

持って来て
拿过来
持って行って
拿过去
私のカバンを持って来て
你把我的包拿过来

複合型方向補語と非場所目的語の位置

複合型で目的語が場所ではない場合、語順が3つあります。

①V+8コ+非場所目的語+来・去
②V+非場所目的語+8コ+来・去
③V+8コ+来・去+非場所目的語
→8コ(上・下・进・出・回・过・起・开)

これらの違いを確認していきましょう

V+8コ+非場所目的語+来・去

その場で何かを取り出すなどの動作をいう時の表現です。その場にいなければ使えません。また動作者の移動もありません。

先生は彼らに教科書を出しなさいと言った
老师叫他们拿出课本

V+非場所目的語+8コ+来・去

動作者の移動がある場合に使う

先生はパソコンを持って入って来た
老师了一个电脑进来
彼はどこからこんなたくさんの本を持って帰って来たの?

他从什么地方这么多书回来

V+8コ+来・去+非場所目的語

重点が動作者ではなく、非場所目的語の移動にあります。そしてすでに行った動作を表す時だけ(過去のこと)に使います。その場で行われた動作には使えません。そして非場所目的語の前の複合方向補語は「方向補語+来」しか使えません。
過去のことでなければ、上記の①②を使用しましょう

昨日私は会社から仕事をたくさん持ち帰った
昨天我从公司拿回来很多工作

把構文を使う

もし非場所目的語が特定のものなら①②③より把構文に方がよく使われます。
把構文は物事を処理する場合に使われるので、複合方向補語を使用して処理を表現する。


特定のものであれば把構文が使える
特定のものでなくても把構文が使える

特定のものであれば把構文が使える
特定のものじゃない場合把構文は使えない

特定のものであれば把構文が使える
特定のものでなくても把構文が使える

まとめ

①その場
②移動
③その場でない過去

基本の方向補語文法はこちらで確認してください
ではでは!!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

大学卒業後、社会人として約11年勤めてきたが30代半ばにして中国への留学を決意。30代からの中国語学習の過程やその時初めたブログ運営についてわかりやすくご紹介していきたいと思います!!