HSK5級のレベルと試験対策と勉強方法、参考書紹介

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HSK5級のレベルと試験対策と勉強方法、参考書紹介

先日HSK5級のテストを受けてきて結果が出てきました。
HSKを受けるまでの勉強期間については、1年間は仕事しながら自主勉強(中国語教室などは通わず)
平均すると1日に2時間ぐらいの勉強時間だったと思います。
365日×2時間=730時間
その後、留学10ヶ月
1日の勉強時間は授業も合わせて平均7時間
300日×7時間=2100時間
合計で2830時間

かかりすぎですね・・・
ちなみに私は今までHSKのテストを受けたことがなく今回初めてでした。留学して4ヶ月ぐらいにもし受けていれば合格ラインとされている180点以上は取れていたかと思います。ただ180点とってもな・・・というふうに思っていたので受けるのを先延ばししていました。
留学の勉強のHSKに合格させるための勉強ではなく、中国人とコミュニケーションを取れるようにするための勉強なのでHSKだけにしぼって勉強していればもっと短い時間で合格できるかと思います。

で結果はこちら⇩⇩

リスニングの結果  92点
リーディングの結果 84点
並替え・作文の結果 70点

合計で246点でした。
作文が点数低いですが私の勉強方法は基本的に漢字ではなく拼音と四声のみ覚える勉強法なので漢字がほとんど書けません・・・そのためやはり作文では高得点は狙えないのでここは諦めています。東京の会場でパソコン入力で回答する試験方法があるそうです。その場合だと拼音入力になるのでまだ点数は稼げると思います。

リスニングは正直本当の実力ではありません。私の本来の実力であれば80点ぐらいだと思います。ただリスニングのテストはコツをつかめば点数はとれるので今回は92点取得できています。

リーディングの84点は少し不満でテスト終了後の感覚だと90点以上は取れていると思っていました。全問、文章の意味が理解でき見直す時間も5分ほどあまっていたので自信があったのですが、、、どこが間違えていたのか不思議です。

以上が今回HSK5級の結果の感想です。これから私のなりのHSK5級の試験対策と勉強法をご紹介していきたいと思います。
そのまえにHSK5級のレベルについてお話しします。

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HSK5級のレベルについて

上記の表は試験の結果の裏に明記されているものです。HSK3級以上は180点以上をとれば合格みたいな書き方をしています。
そしてHSK5級のレベルは「中国語を使って、比較的に抽象的あるいは専門的な話題についての討論、評価、考えを発表でき、さらにかなり楽にコミュニケーションを行える」と明記されています。

さらにHSKの過去問集には以下のように明記されています。

中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞したりでき、中国語を用いて比較的整ったスピーチができる

正直言ってできません笑

私はリスニングの点数は90点以上でしたが中国語のドラマをみてもスピードは早いしHSKのテストで勉強した以外の単語はたくさん出てくるしで聞き取りができません。リスニングテストのスピードはやはりドラマで話されているスピードに比べると遅いですし、文法も標準的で発音もわかりやすいので聞き取りできますが実際中国人との会話とはまったくの別物です。

スピーピングに関してはさらにひどく、単純な会話はできても長時間スピーチをするなんてなかなかできません。

これは私だけではないかと思います。周りの日本人でも同じ状況で、韓国人でHSK5級や6級とってる人でも同じ状況です。

しかし漢字圏でない国の人がHSK5級を取ることができればまた状況が違ってきます。おそらく上記の書いてあるようにドラマを見たりスピーチをしたりすることが可能だと思います。

留学中にすごい流暢に中国語を話す欧米人などを見かけるのですが彼らはHSK5級は取得できないと言っていました。私からするとこんなに流暢でしかもリスニング力もあるのになぜHSK5級に合格できないんだろうと不思議に思うのですが、やはり漢字圏である国とそうでない国とでは漢字認識レベルが格段に違い、日本人や韓国人は本来のレベルに達していなくてもHSK5級に合格できてしまいます。

ちなみにHSK5級の合格できるレベルはTOEICで表すと800点ぐらいのレベルらしいです。

そのためHSK5級は日本人にとったらゴールでもなんでもなく、コミュニケーションできるようになる通過点、さらに言えばスタートラインであると私は思います
HSK5級までの単語2500語と文法を自由に使いこなすようになるには合格してからもさらに勉強しなければいけません。なぜならHSK5級に合格できる勉強法と会話できる勉強法は違うからです。

人によっては5級をとってからさらに次の6級をめざす人もいれば、6級ではなく会話勉強に重点をおく人に分かれるかと思います。というのも6級を取得できてもこれまた話せるようにはならないためです。

どちらにせよ、やはり中国語でコミュニケーションとれるようになりたいのであればHSK5級は必ずとっておかなければいけないですし、最低限そのレベルには達しておかなければいけないレベルだと思いますので中国語学習者はまずHSK5級の取得を目指しましょう。

HSK5級の試験形式について

まずはテストの形式についてお話します。

リスニングの形式

試験時間30分 
放送回数1回 
全問45問あり
100点満点

1~20問は男女の会話が1往復のみ

21~30問は男女の会話が2往復

31問~45問は短文(6短文)

リーディングの形式

試験時間45分
全問で45問あり
100点満点

46問〜60問 穴埋め問題

61問〜70問 文の内容に一致する選択肢を選ぶ

71問〜90問 長文の内容に関する問いに答える

並替え&作文の形式

試験時間40分
並替え問題 8問
作文 2問

91問~98問 並替え問題
99問  5つの単語を使用し80文字の作文
100問 絵から想像し80文字の作文

HSK5級試験対策

次に試験中の対策・攻略方法をご説明します。

リスニングの対策

1問〜30問の会話形式に関しては確実に点数を取ることが求められます。31問〜45問の短文のリスニングは桁違いに難しくなります。スピードも早くなり、使われる単語も難しくなります。

なぜそのように感じるかというと、会話文に関しては「いつ・だれが・どこで」を捉えることができれば会話の話題が想像で絞ることができるからです。会話の話題が分かれば、使用される単語も限られてくるのでリスニングしやすくなります。

ですので1~30問のリスニングに関しては「いつ・だれが・どこで」話しをしているのかリスニング中に瞬時に把握できるようにしましょう。
その絞り込みをするためには、問題の4つの文を先読みして準備しておく必要があります。

4つの答えの中から選ぶわけですから、その答えの話題のどれかが問題として出題されているわけです。
4つの答えの文を先読みし、4つの話題を頭で想像していればどの話題のリスニングか結びつければリスニングしやすくなります。

会話文はリスニングしやすい問題なので8割以上はとれるようにしておきましょう。

難しいのは31〜45問の短文のリスニングです。スピードが早いし会話文でないので「いつ・だれが・どこで」を捉えることもできません。答えの4つの選択肢を見て話題はなんとなく捉えることができるかもしれませんがそれでも何を言っているのかわからないことが多々あります。

正確にリスニングできなくても正解率をあげる方法があります。
それは4つ答えを全て先読みし、その中にある単語が出てきたらその答えが正解の可能性が高いということです。

40問目ですが
A 顾客很多
B 租金涨了
C 有人要投资
D 隔壁也开了家商店

この場合、「顾客/租金/投资/隔壁or商店」これらの単語がリスニング中に出てこないか注意して聞きます。文章の意味がわからなくてもこれらの単語さえ聞き取ることができ、さらにどれか一つしか問題に出てこなければそれが正解の可能性が高いということです。

わたしの場合リスニングは92点でしたが短文は正確に聞き取りができないため上記の方法を使い答えてきました。
もし聞き取りに自信がない場合はおすすめです。ただし必ず会話文はある程度正確に聞きとりできるようにはしておきましょう

リーディングの対策

45問を45分で回答していくため時間がなくなりやすくなります。そこでリーディングの対策は回答するする順番です。

①46問〜60問 穴埋め問題
②61問〜70問 文の内容に一致する選択肢を選ぶ
③71問〜90問 長文の内容に関する問いに答える

この3つのセクションのうち、しっかり文章の内容を把握しないといけない問題はどれかというと③になります。③に関しては文章をしっかり読まなくては正解できません。そのため時間が必要になりやすいので一番最初に解いていくといいです。
解く際は最初に答えの選択肢を先読みしてから本文を読みましょう。

②も文の内容把握は必要になりますが、答えの選択肢の文と見比べてリンクしている文を探せばいいので③よりは文章内容の把握は必要ありません。

最後に解く①に関してはもし時間がなければ文を全て読むのではなく、穴埋めになっている前後の単語から回答することも可能です。
ただこれは苦肉の策である程度高得点を狙いたい場合はしっかり文を理解する必要があります。

リーディングで80点以上狙っている場合は45問を40分で終わらせてあとの5分で見直しできる時間割で回答することが理想です。

穴埋め&作文の対策

穴埋めの8問は簡単なので全て間違わないように回答しましょう。比較的多く出題されるのは「把構文」「受け身構文」「使役構文」です。これらはしっかり把握しておきましょう

作文に関してはとりあえず80文字は埋めるようにしましょう。小学生が書くような内容の文章でもいいです。HSK5級の単語を使わないといけないということもありません。
私の場合、漢字が全く書けないのでテストでの文はHSK3級もしくは4級程度の単語しか使用していませんでした。

試験を受けた時の問題ですが、写真の作文では男の人が女の人を写真撮影している写真で照明も描かれていました。私が書いた文は・・・
「私の小さな頃からの夢は写真家になることです。今日その夢がやっと叶い、初めての仕事です。とても緊張しているけど失敗はできません」
みたいなことを80文字で書いていました。小学生が書くような文章でしたが70点もらえていました。

ですのでどんな文であってもとりあえず80文字を埋めることができれば60点以上は取れるのではないかと思います。
恥ずかしい文章でもなんとか作って文字を埋めましょう!!

HSK5級勉強方法

勉強方法についてお話します。
まずHSK4級相当のレベルがあることを前提にお話していきます。HSK4級レベルとは文法は全て勉強を終えて、単語は1200語学習しているレベルで考えます。

そのレベルからどのよう勉強すればHSK5級を取得できるのかお伝えしていきます。

まず初めに語彙力を増やす必要があります。おすすめはこちら⇩

合格奪取! 新HSK5級単語トレーニングブック

この単語集のCDは「中国語→日本語→例文」と流れてくるため、CDを聞きながらでも単語学習が可能です。中国語しか流れて来ないと初めて単語を勉強する時全く意味がわかりませんがこの本の付属CDは日本語の意味まで聞けるのですごく勉強しやすくなっています。

例文も収録されているのでリスニングの勉強にもなります。このCDを聞いて例文までシャドーイングすれば楽に覚えることが可能です。さらに単語の収録順は同じ意味のカテゴリーに分けられているので最高です。
品詞別・例文で覚えるHSK基本語彙 5級―6級

こちらの単語集のCDは単語の中国語しか収録されていません。初めて単語を勉強する際、CDのテンポが平淡なので眠たくなることがあります。例文も明記されていますがCDには収録されていません。
はじめてHSK5級の単語を勉強するには不向きですが、復習で使用する分には一気に単語を聞くことができるのでおすすめです。

単語の勉強がある程度できれば次にするべきはリスニングの強化です。
日本人にとってHSKのテストで一番難関はリスニングかと思います。リーディングは漢字から意味が読み取れますし、単語の勉強でもすぐ頭に入ってきやすいかと思います。

でもリスニングは違います。全て初めて聞く発音ばかりなので音を覚えるまで時間がかかります。リスニング力はいきなり上がるものではなく毎日コツコツ勉強しなければ上達しません。
リスニングの勉強に関してはどの教材のCDを聞いてでも勉強にはなります。ただもしHSK5級に特化した勉強をしたいのであればまず過去問をやるといいでしょう。

中国語検定HSK公式過去問集5級 2018年度版

こちらは2018年度版で2016年度に開催されたテスト5回分が収録されています。

中国語検定HSK公式過去問集5級[2015年度版]音声DL付 (中国語検定HSK公式過去問集2015年度版)

こちらは2015年度版で2013~2014年度実施5回分が収録されています。

上記の2冊で10回分勉強できるのでかなりボリュームがあるかと思います。まださらにリスニングの勉強がしたい場合はこちら⇩の参考書も利用できます。

新漢語水平考試模擬試題集HSK5級(附MP3)(中国語)

こちらは過去問ではなく模擬テストの参考書です。10回分収録されています。

 

上記のテキストはHSK5級のテスト形式と同じリスニング形式になってしまいますが、総合的にリスニング力をあげたい場合はこちら⇩がおすすめです。
聴読中国語 (東進ブックス)

こちらは会話文ではなく全て短文で構成されています。いきなりこのテキストで勉強するのはハードルが高いので最初は上記の過去問などをこなしてからこのテキストにした方がいいかと思います。

このテキストも全て聞き取れるようになればHSK5級の短文問題も聞き取れるようになりさらにHSK6級のリスニングも対応できるかと思います。

リーディングに関しては上記の過去問を何度も繰り返しやれば問題ありません。単語さえ覚えてしまえばあとは文章を読むことに慣れるのみです。ただ文法の基礎がないとスピーディーに読めないので不安な方は以下の参考書がおすすめです。

本気で学ぶ中級中国語 CD BOOK

MP3音声付き 本気で学ぶ上級中国語

中級はHSK4〜5級に対応しており、上級がHSK5級に対応となります。この2冊をやり込めば文法も定着するのと文章を読むのも慣れていくかと思います。
HSK4級からのステップアップには本気で学ぶ中級中国語がいいかと思います。

並び替えに関しては文法をしっかり押さえておれば問題ないでしょう。
次に作文ですがわたし的には高得点をねらう必要がなければ作文対応の勉強は必要ないかと思います。リスニングの勉強をするときにしっかりシャドーイングも行い中国語に慣れること、上記の本気で学ぶ中国語シリーズに出てくる文を頭に入れ込めば80字の文章は作成できるかと思います。

わたしのような小学生でも書ける作文でも70点もらえているのでとりあえず文字を埋めさえすれば大丈夫です笑
 

とりあえず今回のところは以上となります。
またお伝えしたいことができましたら追記していきたいと思います。

ではでは!

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ABOUTこの記事をかいた人

大学卒業後、社会人として約11年勤めてきたが30代半ばにして中国への留学を決意。30代からの中国語学習の過程やその時初めたブログ運営についてわかりやすくご紹介していきたいと思います!!