詳しく簡単解説 初級中国語文法 副詞「只」について

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詳しく簡単解説 初級中国語文法 副詞「只」について

副詞「只」には「ただ、〜しかない、だけ」の意味があります。今回は「只」の使い方について説明していきます。

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「只」の後は動詞しか置けない

私は金曜日だけ授業がない
×我星期五没课

上記の只の使い方は間違いです。只の後は動詞しか置けないとルールをまず覚えましょう。

彼は野菜だけ食べ、肉を食べなかった
吃菜,不吃肉

介詞構造は動詞と同じ機能なので、介詞構造があれば「只」はその介詞構造の前に置きます。

彼は学校でしか勉強しない、家で少しも勉強しない
学校学习,在家一点儿也不学习

「只有」について

名詞と数量詞の数を限定する場合は、名詞数量詞の前に「只」ではなく「只有」を使います。
日本語では「彼だけ、金曜日だけ」など名詞を限定することができるので、中国語でも名詞の前に「只」をそのまま使ってしまう間違いをしてしまいます。必ず「只有」を使うようにしましょう。

私は金曜日だけ授業がない
只有星期五没课
不合格者はわずか一人だけだ
不及格的只有一个人

「只是」について

名詞でも主語でもなく「〜にすぎない」という意味の「ただ〜だ、単に〜である」のような述語の時は「只是」を使います。

私が言っているのはただの愚痴です。
我说的都只是一些牢骚话

形容詞の前には只ではなく「只是」を使います。
日本語は「安いだけ、美味しいだけ」などと言えますが、中国語では「只便宜,只好吃」とは言えません。「只是便宜,只是好吃」という必要があります。

彼はちょっと太っているだけだ
只是有点儿胖
彼は真面目なだけで頭を使えない
只是认真,可是不会动脑筋

「わずか」の只,才,就の違い

「わずか」を表す数量副詞の「只,才,就」はどれも数量の少ないことを表しますが3つの使い方には違いがあります。勉強していきましょう。

それぞれの用法

「只」について

動作や数の少ないことを表す。
只は動詞の前にしか置けない

名詞と数量詞を修飾するときは「只有」にする。
助動詞がある場合は助動詞の前におく。
只は数量が少ないことをいう場合は、単に客観的な事実だけを述べるだけで、話者の不満や嬉しい感情は含みません。

「才」について

数量の少ないことしか表せない。
数量詞か動詞の前に置く。
名詞は修飾できない。
動詞を修飾する場合は動作の後に数量詞が必要で、しかもその動作が過去か現在の事実でなければならない。
只との違いは、かなり不満、あるいはいぶかしく思う気持ちを含むということです。その少ない数を「才」で修飾して、次に不満あるいはいぶかしく思うことを述べます

「就」について

只より動作や数の少ないことをさらに強調する。
名詞か数量詞か動詞の前に置く。
才との違いは、不満の気持ちではなく、意外性を表すことです。

時々、第一人称の主語でも「就」を使えますがその時は「只」と同じく単に数の少ないことを強めにいうだけです。

私は2つだけ買う
买两个
私は一個だけ食べる
吃一个

これらの「就」は「才」に置き換えできません。もし前後の文に不満などがあれば使うことができます。

私は一個しか食べてないのにどうして文句ばかり言うの?
吃一个,你怎么瓜瓜叫呢

「例文」

一日は24時間しかない
一天只有24小时

真理や事実を表す只は才,就には変えれません。

それしかないの?
那么一点儿?

只に変えると数の少なさの強調が弱くなります
才に変えると他と比較しながら不満の気持ちを強調します

彼は2枚しか書いていない
写两张
(単に事実を述べている)
写两张
(数量が少ないことを強調する)
写两张
(他者と比較して少ないことを不満に思う気持ちがある)

彼は外国語を一つだけ勉強したい
想学一种外语

もし「彼は外国語だけ勉強したい」であれば「才」は使えません。動詞の後に数量詞がないからです。

「まとめ」

・名詞の前には才は置けない
・名詞の前に置けるのは就か只有
・才は動詞のみの前に置けない(動詞の後に数量詞が必要)
・真理や事実を述べるときは只(有)だけ
・比較して不満がある時は才
・意外性がある時は就
・数量が少ないことを強調する時も就

・感情がなく事実を述べるだけの時は只

以上となります。
ではでは!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

大学卒業後、社会人として約11年勤めてきたが30代半ばにして中国への留学を決意。30代からの中国語学習の過程やその時初めたブログ運営についてわかりやすくご紹介していきたいと思います!!