中国語基礎文法 助動詞の用法・ニュアンスの違いについて
助動詞には5つの意味合いで区分できます。
①〜できる、〜してよい
能,会,可以
②〜したい、〜するつもり
想,要,肯,敢
③〜すべき、〜しなければならない
得,要,该,应该
④〜する価値がある
值得,可以
⑤〜かもしれない、違いない
会,要,该,得,能,可能
それぞれ説明してきます。
Contents
〜できる、〜してよい
能,会,可以は「〜できる」と訳すことが出来ますがそれぞれ用法が少し違います。
「会」について
・技術や学問などを習うという過程を経てからできること
彼は中国に2年間留学していたので,中国語が話せます
他在中国留学了两年,所以会说汉语
・生まれつき、あるいは自然にできること
蛙は跳ぶことはできるが、飛ぶことはできない
青蛙会跳,不会飞
「能」について
・能力による可能を表す
私は100メートル泳げる
我能一百米
・都合による可能を表す
明日会議に出られますか?
明天的会议你能参加吗?
・条件による可能を表す=可以
この車は5人乗れる
这车能坐五个人
・許可による可能を表す=可以
ここでタバコを吸ってもいいですか?
这儿能抽烟吗?
「能」の否定について
能力と条件の場合、否定文は「不能」ではなく、可能補語の否定形を使用します。「不能」だと「〜してはいけない」という禁止の意味が強くなってしまいます。
我泳不了一百米
明天的会议我参加不了
条件と許可の否定文に関しては「不能」か「不行」となります
「可以」について
「可以」は能の条件による可能と、許可による可能の用法と同じです。
否定は不行か不能
ここでタバコを吸ってもいいですか?
这儿可以抽烟吗?
〜したい、〜するつもりだ
「想」~したい、〜しようと思う(まだ考えている段階)
否定は不想
「要」〜したい、〜するつもりだ(すでに行動することを決めた強い意思)
否定は不想
「肯」進んで〜する
否定は不肯
「敢」勇気をもって〜する
否定は不敢
「愿意」重要な行動をとりたい、〜することを心より願ってる
*毎日行う動作行為には使いません
〜すべき、〜ねばならない
「得」〜すべき(義務的な意味)
否定は不用,不必
「应该」〜すべき、〜ねばならない(道理からして当然〜すべき)
否定は不应该
「要」〜しなければならない(自発的に)
否定は不用,不必
「该」〜すべきだ(実際上、道理上からして)
〜する価値がある、資格がある
「值得」〜する価値がある
否定は不值得
「可以」〜してごらん
否定は不值得
〜のはずだ、に違いない、かもしれない
「会」〜のはずだ
否定は不会(はずはない)
「要」〜のはずだ
否定は不会(はずはない)
「该」〜するだろう
否定は不会(はずはない)
「得」きっと〜する、違いない(会より更に断定的)
否定は不会(はずはない)
「能」〜するだろう
否定は不会(はずはない)
「可能」〜かもしれない
否定は不可能(しないだろう)
以上となります。
他の文法もこちらにまとめていますのでご確認ください。
ではでは!!
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