詳しく簡単解説 初級中国語文法 動詞の重ね型と「一下」の違い
動詞の重ね型の場合、「ちょっと」の意味で理解されている方も多いかと思います。例えば「探して下さい、必ずあるよ」を中国語で表すと「请你找找,一定有的」になります。
ではこちらはいかがでしょうか。
ちょっと電気をつけて下さい。
请你开开电灯
请你把电灯开开
このように中国語で表すことはできません。なぜいけないでしょうか。この動詞の重ね型にどのような意味があるのか理解していきましょう。
Contents
動詞の重ね型の構造
AA型
単音節動詞→そのまま繰り返す
看→看看
ABAB型
2音節動詞→単語ごと繰り返す
休息→休息休息
AAB型
動賓動詞→前の動詞だけ繰り返す
散步→散散步
跳舞→跳跳舞
V一V型
動詞+一+動詞
看看→看一看
想想→想一想
V了V型
動詞+了+動詞
看看→看了看
想想→想了想
動詞の重ね型の意味と用法
「ちょっと」
時間の短さや動詞の量が少ないことを表す。日本語の「ちょっと」の意味になります。
この服をちょっと見せて下さいませんか
这件衣服我看看
ここでちょっと休んで下さい、私はあそこえちょっと見に行きます
你在这儿休息休息,我去那儿看看
「やってみる」
試みを表す。日本語の「やってみる」という意味です。
数えてみて、あなたが正しいかもしれない
你算算,也许是你对
食べてみて、あなたは好きかもしれない
你尝尝,也许你会喜欢
語気の和やらげ
相手にお願いする時、語気を和らげるために重ね型が使われます。
見せて下さいませんか
你给我看看
この文章、直して下さいませんか
这篇文章,请你帮我改改
重ね型にできない動詞
動詞の重ね型は同じ動作を繰り返せる動詞にしか使えません。繰り返せない動詞には使えません。
①非動作動詞→是,想,有
②方向動詞→来,去,进
③心理動詞→爱,感动,喜欢
④瞬間動詞→扔,生,接
動詞の重ね型と「一下」の違い
「一下」が使えない場合
動詞の重ね型はほとんど「動詞+一下」に置き換えられるが、置き換えられない場合があります。
①使役文には動詞の重ね型は使えるが「一下」は使えない
彼に私の力を思い知らせてやる
叫他知道知道我的厉害
②連続して行われる動作を列挙する時、動詞の重ね型は使えるが「一下」は使えない
用がなければ、外国語をちょっと勉強してパソコンをやりなさい
没事干,就学学外语,打打电脑
③「やってみる」という意味を表す「動詞の重ね型+看」は使えるが、「動詞+一下+看」は使えない
味をみて
你尝尝看
当ててみて
你猜猜看
動詞の重ね型が使えない場合
動詞の重ね型が使えず「動詞+一下」しか使えない場合もあります。
①動作主がコントロールできなかった動作
ぼーっとして、何も言えなかった
我愣了一下,什么也说不出来
②動作が繰り返せない、あるいはやってみるという意味が含まれまい場合
電気をつけて下さい
请你开一下电灯
③方向動詞「来、去、回」あるいは「来、去、回」を含む動補構造
ちょっと来て
你来一下
ちょっと降りて行って
你下去一下
以上となります。
他の文法もこちらにまとめていますのでご確認ください。
ではでは!!
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