詳しく簡単解説 初級中国語基礎文法 連動文と兼語文(使役動詞 让叫使)について
連動文について
連動文とは「家に帰って食事をする」「車に乗って出勤する」など動詞の行われる順に動詞が連なって現れる構造の文です。
我回家吃饭
开车上班
連動する動詞はそのまま隣り合うことはなく目的語が入りますが、「来」と「去」だけは直後に動詞を直結させることができます。
子供達は遊びに行く
孩子们去玩儿
友達が手伝いに来る
朋友们来帮忙
「不」や「也」は最初の動詞の前に起きます。
我不去看电影
他们也回家吃饭
〜したの「了」は最後の動詞に付けます。
子供達はみんな遊びに行った
孩子们都去玩儿了
彼は私に2つ質問しに来た
他来问了我两个问题
兼語文(使役動詞)について
単文の中で最初の動詞の目的語が、後の動詞の主語になっている文を兼語文といいます。
私は王さんにご馳走する。
我请小王吃饭
请→最初の動詞
小王→最初の動詞の目的語と、後の動詞の主語
吃→後の動詞
両親は私に大学院の受験を提案している。
父母建议我考研究生
建议→最初の動詞
我→最初の動詞の目的語と、後の動詞の主語
考→後の動詞
兼語文に使われる動詞について
兼語文に使われる動詞の種類は様々あります。
①使役動詞(让・叫・使)
使役文とは人にお願いしたり、何かをしてもらうこと、何かをさせる文のことを指します。日本語で表す場合は、「〜に(を)〜させる」という風になります。
「让」はもともと、その人の望み通りに「そうさせてあげる(してもらう)」という気持ちを持ちます。
「叫」は相手に「いいつけて〜させる」が本来の意味となっています。
「使」はやや堅い文語的な言い方で使用される場合と、「〜させる」といっても動的な動作・行為をさせるのではなく、「喜ばせる」「満足させる」「進歩向上させる」といった非動作的な語と結びついて用いられます。
「让」について
「让」は目上から目下にさせる時に使われ、叫は同年輩にさせることにも使えます。今回は「让」について詳しく説明します。
「誰かに〜をさせる」
この「させる」はよく「让」を使う代表的な使役文です。
先生は毎週私たちに聞き取りをさせる
老师每周都让我们听写
社長は彼を東京出張させない
老板不让他去东京出差
「〜させてください」
让は「(自分から進んで)〜をさせてください」という時にも使えます。
紹介させてください
让我来介绍吧
この仕事は私に任せてください
这项工作让我负责吧
相手に申し訳ない気持ちで「〜させる」
目上から目下に何かをさせる時に使うので、目下から目上の人に使うと失礼に当たることがあります。しかし、相手が目上の人でも何かをさせてしまって申し訳ないとう気持ちを、「让您~」という表現を使い場合もあります。
すみません、お待たせしました
对不起,让您久等了
ごめんなさい、散財させてしまいました
不好意思,让您破费了
もちろん目下の人にも「让你~」として使うこともできます
人に直接何かをさせるのではなく、感情を引き起こさせる
このことは本当に人々を感動させた
这件事真让人感动
国民を喜ばせた
让全国人民很高兴
他にも「让我生气,让他心疼,让你难受」「私を怒らせた、彼を悲しませた、あなたに辛い思いをさせた」などあります。
②「有」を用いる
「有」の後の目的語(兼主語)は多くの場合「人」が来ます。
彼女にはとても親孝行な息子が一人いる
他有一个很孝顺的儿子
彼女には息子が一人おり、その息子はとても親孝行です
他有一个儿子很孝顺
文法上、中国語の限定語は目的語の前に置きます。
一个很孝顺的儿子
限定語+的+目的語
しかし述語動詞「有(没有)」の目的語が限定語を持つ時、その限定語は習慣上、目的語の後に置くことが多くなります。
社長には彼を辞めさせる理由がない
老板没有辞退他的理由
→限定語+的+目的語
老板没有理由辞退他
→目的語+限定語
③その他の動詞
・招く「招」・ご馳走する「请」
・依頼する「求」・お願いする「请」・言う「说」
・助ける「帮」・手伝う「协助」
・提案する「建议」・訓練する「训练」・推薦する「推荐」
・見た「看见」・聞いた「听见」・感じた「感觉」・予想する「猜测・」当てる「猜」などの五官感知動詞
・
社長はスタッフにご馳走する
老板请员工吃饭
彼に助けを頼みましょう!
你求他帮忙吧!
クラスメイトは彼が中国語をマスター出来るよう助ける
同学们帮助他学好中文
会社は彼が大学で研修するよう推薦する
公司推荐他去大学进修
私はここは危険だと感じた
我感觉这里有危险
私は彼が来ないと予想している
我估计他不会来了
以上となります。
他の文法の詳しい解説はこちらに文法一覧がありますのでご確認ください。
ではでは!!
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