詳しく簡単解説 中国語基礎文法 存在の表現と存現文について
存在の表現
表現を表現する中国語といえば、在,有,是です。まずそれぞれどのような使い方をするのか勉強していきましょう
有について
場所+有+数量詞+存在する物(不特定の物)
⇨注意が必要なのは存在する物には数量詞が必要になることがあることです。
壁に1枚の写真がある
墙上有一张照片
在について
特定の物+在+場所詞
⇨特定の物である場合は在を使う
彼は部屋にいる
他在屋子里
あなたの辞書は書棚にある
你的词典在书架上
あの2冊の本が机の上にある
那两本书在桌子上
有と在の違い
二人の先生があそこにいる
×两个老师在那儿
两个老师は、数量詞+名詞で不特定のものになります。在は特定のものしか置けませんのでこの中国語は間違いとなります。正解は・・・那儿有两个老师 にする必要があります。
是について
場所+是+存在する物
カバンの中は本ばかりだ
书包里是书
有と是の違い
有と是はともに「存在」を表し語順も同じですが「存在」の持つ意味が異なります。
机の上に何かがありますか?
桌子上有什么东西吗?
桌子上是什么?
机の上は何ですか?
有を用いた質問文では、聞く人は机の上に物があるかどうか知らず、ましてや何があるかも知らない状況です。是を用いた質問文では、聞く人はそこに何かがあることは知っていて、知った上で何があるのか聞いています。
また有のある文では、そこに排他的な意味は含まれませんが、是のある文においては対他的なニュアンスが含まれます。簡単に言うと、是の場合は「ある場所が〜で占められている」という意味合いになります。
桌子上是我的书
⇨机の上は私の本(ばかり)だ
桌子上有我的书
⇨机の上に私の本がある(他に別のものも置いてある)
存現文
存現文とは存在文と現象文をセットにした言い方です。
特徴は主語に場所がきて、「〜が」にあたる主体が動詞の後ろの目的語の位置にあることです。「〜が」にあたる人や物が目的語に置かれて存現文を構成する条件は、「不特定のもの」であるというのが条件です。数量詞がつくことが多いです
そして存現文は「誰が何をした」という視点ではなく、「どのようなことが起こっている」という視点で述べられる表現方法です。
では存在文と現象文をそれぞれ見ていきましょう
存在文
存在文とは有のあり様を具体的に描く文のことを言います。
動詞+着で表現されることが多いです
部屋に多くの人がいる
屋里有很多人
⇩ ⇩ ⇩
部屋に多くの人が座っている
屋里坐着很多人
有はただ単にどこに何があるかという存在を表します。存在文の「動詞+着」にすることでどのような様態で存在しているかを表せます
庭には植木がある
院子里有花盆
庭には植木がいっぱい並んである
院子里摆满了花盆
現象文
現象文とは出現・消失を表す文のことです。
出現
前から人が一人歩いてきた
前边走过来一个人
消失
彼の家で犬が一匹死んだ
他家死了一条狗
動詞の後に方向補語や結果補語がつく場合や、了だけつく場合、補語と了がつく場合があリます
非主述文
雨が降ってきた
下雨了
太陽が出た
出太阳了
「雨が降る」「太陽が出た」という日本語では雨と太陽が主語に来ています。しかし中国語では動詞の後ろに、目的語の位置に置かれています。
このように主語と述語をそなえなくても文として充足しているものを非主述文と言います。この非主述文は人の意思とは関わりなく生ずる自然現象をいい表すときなどに使われます。
風が出てきた
刮风了
雷が鳴った
打雷了
以上となります。
ではでは!!
コメントを残す