独学で中国語を話せるようになるにはどうすればいいのか勉強法をレクチャー

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独学で中国語を話せるようになるにはどうすればいいのか勉強法をレクチャー

今回は中国語を話せるようになるには何が必要なのか、どうすればいいのかを私の経験から勉強法をお伝えしてきます。

中国語の勉強をするにあたり目標というのが2つあるかと思います。一つはHSKの合格、そしてもう一つが中国人と中国語でコミュニケーションがとれるようになることです。

HSKの4級のレベルは日常会話ができるレベルとされています。そしてHSK5級がテレビやラジオが聴けて、さらに高度な会話ができるようになるレベルです。

しかしながらHSK4級もしくは5級を取っても日本人は日常会話さえできない人が多くいます。日本人の他に韓国人でも同じような状態です。
上海で留学していると同じクラスにHSK4級、5級を取得している韓国人と知り合うのですが話せない人が多くいます。

日本も韓国も漢字圏なので漢字を見れば意味がなんとなくわかってしまうためHSKのテストでは合格しやすい傾向になります。
逆に漢字圏でない国の人がHSK4級をとっていれば日常会話は非常にスムーズに話しています。HSK5級をとっている人はもう中国人としっかりコミュニケーションを取れています。

問題はHSKを合格するための勉強だけでは会話はできないということです。では話せるようになるためにはなにが必要なのか、勉強法を考えていきたいと思います。

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話せるようになるポイント

まず当たり前ですが、発音・語彙力・文法・リスニング力これらの知識は必要です。HSKの勉強でも必要でしょう。しかしながらこれだけでは話せるようになりません。話せるようになるために大切なことはこれ以外に2つの勉強法があります。

①単語の使い方
②言葉を発する瞬発力

この2つです。

ではどうゆうことか説明してきます。

単語の使い方

「受ける」という日本語の言葉がありますが、この「受ける」という日本語をどのように使うのか少し考えてみましょう。
「クレームを受ける、影響を受ける、インタビューを受ける、手紙を受ける」など「受ける」という日本語は「クレーム・影響・インタビュー・手紙」に対して使うことができます。

では中国語でこれらを訳す場合はどのようになるのでしょうか。

この日本語の「受ける」に相当する中国語は「接到/受到/接受/受到」などがあります。日本語では1つですが中国語では最低4つ存在しています。

実際これらの単語は使い方が違います。

クレームを受ける    接到投诉
影響を受ける        受到影响
インタビューを受ける 接受采访
手紙を受ける      收到一封信/接到一封信

と訳すことが多いです。このように中国語に訳すためには「接到/受到/接受/收到」がどのように使われるのか・目的語はなにが置けるのか理解する必要があります。それが単語の使い方を把握すると言う意味です。

ただHSKのテスト勉強のみならここまで詳しく深く追求する必要はありません。これらの4つの単語の日本語の意味をすべて「受ける」と把握していれば文章を読むことが可能だからです。リスニングに関しても発音を理解し意味が分かれば聞き取れます。必要となるのは「作文」の時だけです。

独学で勉強する際はどうしてもこの単語の使い方まで意識ができないかと思います。なぜなら教えてもらえないからです。自分で勉強していくしかないのですが独学の場合はその重要性が把握できない場合が多いはずです。

それゆえ中国語を話そうとしても日本語→中国語に訳す際、日本語の対応した中国語はどれなんだろうと分からなく話せなくなってしまいます。

留学の際はこの単語の使い方を徹底的に勉強します。むしろ中国語の勉強はそれがメインです。

留学中の授業風景↓

「算」という単語がどのように使われるのは勉強しています

个人/行为がどの単語とよく結びつくのか勉強しています

拥有と有の違いを勉強しています(後ろの目的語がなにが置けるか)

另眼相看がどの時に使えるか勉強しています

このように授業では単語の使い方を勉強します。まだ下のクラスだと文法からの勉強ですが。

 

こちらをご覧ください。HSKの口頭試験での中級レベルというのは900語前後の単語を使いこなすレベルです。HSK4級で必要な単語は1200語です。

HSK4級相当の単語を使い方までしっかり把握し、文法も使えれば日常会話は話せるようになるということです。HSK5級の単語というのはHSK4級の単語に対してさらに細かく使う場面を使い分けていくための単語です。

例えば「議論する・討論する」という単語はHSK4級では「讨论」という単語があります。HSK5級ではさらに「辩论,议论,争论」といった単語がでています。これらもすべて「議論する」という意味に相当するので話す場合は「讨论」という単語を知っていれば問題ありません。

問題はこの「讨论」という単語の使い方がしっかり把握出来ているかです。

例えば「この問題を議論する」という日本語の場合「讨论这个问题」なのか「对这个问题讨论」が正解なのか理解することです。讨论の場合はどちらも正解ですが、単語によって後ろに目的語を置けない単語も存在します。

このように話すためには単語の使い方をしっかり理解しなければいけません。

言葉を発する瞬発力

作文を書くときは文を書きながら少し考える時間と書いている文を見ることができるので時間な余裕と心理的な余裕があるかと思います。

しかしながら会話するときは時間がありません。そして作文を書く時のように目で見て話す内容を考えることができないため頭で全て処理していく必要があります。

この能力はHSKの勉強だけではぜったいに身につきません。
身につけるための一番いい方法は話すことです。当たり前ですが・・・

周りに中国人がいればいいですが独学の場合は難しいかと思います。独学でこの瞬発力を鍛える方法は参考書を利用することしかできません。

どの参考書がいいのか、おすすめはこちらです。

口を鍛える中国語作文初級編

CD2枚付耳で覚える中国語今日から使えるひと言フレーズ

なぜこの二冊なのかというと、CDの録音が最初日本語が出てきてその後中国語の音が流れてきます。日本語が流れてきたその瞬間に自分でその中国語を発音できれば瞬発力がついてきます。

もちろん本を見ずに流れてくる日本語だけを聞いて中国語で発音できるまで繰り返します。

上記の口を鍛える中国語作文では基本文法を確認しながら瞬発力を鍛えることができ、耳で覚える中国語では普段日常生活で使用する中国語を学ぶことができます。

この二冊を瞬訳できるようになれば必ず中国人との日常会話はで出来るようになります。

ただ瞬訳するためには上記でも明記した単語の使い方と文法をしっかり身につけておく必要があるため最初は非常に難しいかと思います。しかし実際独学で話せるようになるためにはこの勉強法で鍛えるしかありません。

以上となります。

ネットでは半年で中国語が話せるようになるなど記事がありますがよほどの才能と時間と集中力がないと難しいのではないかと思います。お金があれば毎日中国人とマンツーマンで勉強すれば半年で話せるようになる可能性はありますが一般の方では難しいでしょう。

ですので話せるようになるためには正確な勉強法を確立し、HSKのテスト勉強だけではなかなか話せるようにならないのでこれらの勉強法でスピーキング力をつけていきましょう。

その他参考書のおすすめなどはこちらの記事でまとめていますので確認してみてください。

ではでは!!

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ABOUTこの記事をかいた人

大学卒業後、社会人として約11年勤めてきたが30代半ばにして中国への留学を決意。30代からの中国語学習の過程やその時初めたブログ運営についてわかりやすくご紹介していきたいと思います!!