詳しく簡単解説 初級中国語基礎文法 形容詞の重ね型
形容詞の重ね型の役割と使い方を詳しくお伝えしてきます。
形容詞には性質形容詞と状態形容詞の2つがあります。これらの詳しい説明はこちらの記事で説明しているのでご確認ください。
Contents
性質形容詞の重ね型について
性質形容詞には「好」や「高」のような単音節でできた形容詞と、「清楚」や「老实」のような2音節でできた形容詞の2種類あります。
これらの重ね型が「好好儿的」「高高的」「清清楚楚」「老老实实」のような状態形容詞に変化します。
A型→AA型
AB型→AABB型
性質形容詞の重ね型(状態形容詞)の文法的なふるまいはこちらになります。
名詞を直接修飾出来ない
→「的」が必要になる
大きい皿をください。
×请给我大大盘子
○请给我大大的盘子
程度副詞の修飾を受けない
→程度を表したい場合は「很+性質形容詞+的」にする
彼はとても大きい車を持っている
×他有一辆大大车
×他有一辆很大大车
○他有一辆很大的车
「他有一辆大大的车」は文法的には間違いではありませんが、「彼は大きな車を持っている」という日本語になり「とても」を表せていません。「とても」を表したい場合は上記のようにする必要があります。
文末に置く場合「的」が必ず必要
→述語になる
彼女の目が真っ赤だ
×他的眼睛红红
○他的眼睛红红的
動詞を修飾する副詞になる
ゆっくり走る「慢慢走」
早く食べる「快快吃」
ちゃんと勉強する「好好学习」
真面目に仕事をする「认认真真工作」
動詞を修飾する際、形容詞は副詞になっているのでさらに「很」などの副詞をつけることは出来ません。「你快吃」は言えますが「你很快吃」は言えません。もし語気を強めたい場合は形容詞を重ねます。
彼はもうはっきり言った
他已经清清楚楚(地)说了
あなたはちゃんと考えてください
你好好(地)想吧
私はちょっと静かに休みたい
我想静静(地)休息一会儿
状態形容詞の重ね型について
状態形容詞は「雪白」や「冰凉」などの2音節からなる形容詞になり、これらの重ね型が「雪白雪白」や「冰凉冰凉」となります。
状態形容詞の重ね型は「雪雪白白」や「冰冰凉凉」ではないので注意してください。
AB型→ABAB型
文法的なふるまい
①さらに程度副詞は使えない
②名詞を修飾する場合は「的」が必要
③文末に置く時も「的」が必要
雪の後で、屋根がとても白い
下雪后,屋顶雪白雪白的
君の手は氷みたいに冷たい
你的手冰凉冰凉的
どうして形容詞を重ね型にするのか
形容詞の重ね型にする意味はなんなのでしょうか。
動詞にかかる場合
連用修飾語と補語になる場合、つまり意味上は動詞性成分にかかる場合は、形容詞の重ね型は程度を強める働きがあります。
(連用修飾語になってる場合)
品質検査員は真剣に全ての工程を検査した
质检人员认认真真地检查每一道工序
(様態補語になっている場合)
子供達の宿題はきちんと書かれている
孩子们的作业写得工工整整
质检人员认真地检查每一道工序
孩子们的作业写得很工整
このように重ね型にしなくても意味は通じます。
重ね型をすることで程度を強めています。
名詞にかかる場合
連体修飾語と述語になる場合、すなわち意味上は名詞性成分にかかる場合は、様子を具体的に描写する動きを持ちます。
(連体修飾語になっている場合)
女の子はくりっとした目でとても可愛い
小女孩儿大大的眼睛,很可爱
(述語になっている場合)
2人の老人の体は健康そのものだ
两位老人的身体健健康康的
女孩儿大眼睛,很可爱
两位老人的身体健康
重ね型にしない場合でも文章としては成り立ちますが、様子が具体的に描写がされておらず、中国語的にはほとんど使用されません。
基本的には重ね型で表現されます。
以上となります。他の文法もこちらに一覧でまとめていますのでご確認ください。
ではでは!!
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