詳しく解説 中国語 様態補語の「得」を写真を使って解説
今回は様態補語の「得」をわかりやすく解説していきたいと思います。
様態補語の「得」とはどういったものなのか確認しましょう。
他跑得很快
彼は走るのが早い
他高兴得跳了起来
彼はうれしくて飛び跳ねた
我累得不想吃饭
私は疲れてご飯を食べたくない
このような文が挙げられます。では詳しく見ていきましょう
「得」の語順
まず語順の説明です。
動詞+得+(副詞)+形容詞
動詞+得+介詞構文
動詞+得+文
形容詞+得+動詞+目的語
形容詞+得+介詞構造+動詞
形容詞+得+介詞構造+形容詞
細かく分けると上記のようになります。もっとシンプルに説明すると
①動詞+得+〜
②形容詞+得+〜
上記の2つになります。得の前に動詞か形容詞をつけて様態を表します。ではそれぞれの特徴を説明してきます。
①動詞+得~
まず「動詞+得」についてです。この用法を表すには3つの条件が必要となります。
「評価」「描写」「結果」
この3つです。
「評価」について
まずこちらの写真を見てください。
トラが走っている写真なのですが、この写真をみてどのような感想をお持ちでしょうか。私の場合は「トラは走るのが早いな」と言う感想を抱きます。
この「トラは走るのが早い」と言う表現はトラの足の速さを「評価」している文脈です。
たくさんご飯をこぼしていますが、この写真をみて「この人はご飯を食べるのが早そう」と言う感想を抱くかと思います。っていうより抱いてください笑
この「ご飯を食べるのが早い」と言う表現もこの人に対する「評価」になります。
ではこの2つの文を中国語に訳して見ましょう
トラは走るのが早い
老虎跑得很快
この人はご飯をだべるのが早い
这个人饭吃得很快/这个人吃饭吃得很快
上記のようになります。評価をする場合には「得」を使用し表現できます。上記の文で「なぜ吃饭得很快はだめなの?」と疑問をお持ちの方はこちらでさらに詳しく解説しているので確認して見てください。
「描写」について
この猫の人形?をみてどのような感想をお持ちになりますか?「この猫、手が高く上がってるな」という感想を抱きませんでしょうか。
この「手が高く上がっている」という文脈はこの猫の「描写」に値します。
中国語で訳す場合
猫の手が高く挙がっている
猫的手举得高高的
このように「描写」も「得」で表すことができます。他の例文をあげると、
彼の部屋は綺麗に片付いている
她的房子收拾得干干净净的
このように表現できます。
「結果」について
こちらの写真、女性が飛び上がっていますね。おそらく綺麗な景色を見ることができて「嬉しくて飛び上がってる」のではないでしょうか。
この「嬉しくて飛び上がる」という文脈ですが、嬉しくなった結果飛び上がるという意味です。この「結果」を表現するのにも「得」を使うことができます。
中国語訳はこちら
彼女は喜んで飛び上がった
她高兴得跳了起来
この高兴は動詞と形容詞があり、この文では動詞として考えられています。他の例文はこちら
感動して何を言っていいかわからない
感动得不知道说什么好
泣いて目が赤くなった
哭得眼红了
②形容詞+得+〜
次に「得」の前に形容詞を置く場合の説明です。
こちらの写真、おそらく仕事で疲れているのでしょう。さらに拡大解釈をして「疲れてご飯を食べたくない」という状況だとします。
ではどのように中国語に訳すのでしょうか
疲れてご飯を食べたくない
累得不想吃饭
上記のようになります。他の例も挙げます。
忙しくて時間がない
忙得没有时间
恥ずかして泣きそう
惭愧得快哭了
このように表現できます。
如何でしたでしょうか。この「得」はよく中国語でよく使用されているのですが使い方が少し難しいように思います。特に日本人はこの「得」は難しく感じるかもしれません。
たくさん例文を見てその文をイメージとして捉えていくのがいいかと思います。
語学は文字として捉えてしまうとなかなか頭に入ってきません。上記のようにイメージ(写真など)で捉えていくと頭に定着しやすいかと思います。
例えば、
動詞+得~
「評価」
トラと写真を想像し「トラは足が速い」という文を思い浮かべる
「描写」
猫の人形の写真を想像し「手が高く上がっている」という文を思い浮かべる
「結果」
女性の飛び上がってる写真を想像し「嬉しくてとびあがる」という文を思い浮かべる
形容詞+得~
デスクで疲れてる写真を想像し「疲れてご飯を食べたくない」と言う文を思い浮かべる
この4つの写真のイメージを文法と結びつければどの場面で「得」を使用するのかイメージしやすいかと思います。
以上となります。
こちらに文法をまとめていますので確認して見てください
ではでは!!