詳しく簡単解説 中級中国語文法 状態補語について
基本的な方向補語の使い方はこちらに明記しているのでご確認ください。
ここではさらに詳しく説明して聞きたいと思います。
いつ状態補語を使うのか
状態補語は中国語においてよく使われる文法です。しかしながらいつ使うのか、使うべきなのかが日本人にとって非常に難しく悩まされます。
初級のところで状態補語を使う条件として①評価②描写③結果と説明していますがこれだけでは説明できないこともありますので詳しく見ていきます。
動作の状態と結果についての評価、描写でない場合は状態補語を使えない
私は小学生に教えるのは難しいと思う
×我教小学生,教得很难
○我教小学生,我觉得很难教
このパンは作りやすい
×这种面包做得很容易
○这种面包很容易做
「教えるのが難しい」は話者の感覚だけで動作の状態や結果ではないので状態補語は使えません。
「教えて、大変辛かった」「楽しく教えた」なら教えた状態と結果なので状態補語が使え、教得很幸苦,教得很愉快と言えます。
「このパンは作りやすい」も話者の感覚だけなので状態補語は使えません。
「作ったがうまくなかった」「作ったがとても大変だった」なら、做得不太好,做得很辛苦と言えます。
今日は楽しく遊んだ(結果)
彼が話す日本語は日本人みたいだ(評価)
今日は風がすごく吹いている(描写)
これらの日本語は、動作が生じた状態や結果についての評価や描写なので状態補語を使わなければなりません。
未来と仮定形の動作の状態について、評価・描写する時も状態補語を使います
状態補語は生じた動作の状態についての評価と描写だけではなく、未来と仮定の動作の状態を想像して、評価・描写するときにも使えます。
もし試験がよくできたら、先生は私にご褒美をくれる
如果我考得很好,老师就给我奖品
明日の試合は彼らはきっとうまくいく
明天的比赛,他们一定打得很好
希望やお願いするときは状態補語は使えない
私は中国語を上手に話したい
×我想汉语说得很好
○我想说好汉语
私は明日早く起きたい
×我想明天起得早点儿
○我想明天早点儿起床
状態補語の得の後には時間量詞を使えない
私は長時間寝たが、まだ眠い
×我睡得很长时间,还是很困
○我睡了很长时间,还是很困
彼は日本語をどのくらい習ったの?
×他日语学得多长时间?
○他学了多长时间日语?
○他日语学了多长时间?
他认真学习と他学习得很认真の違い
「形容詞/副詞+動詞」
他认真学习(彼は真面目に勉強している)
これは連用修飾の用法です。こも構造は現在・過去・未来に行われている、あるいは行われた動作の様子は表しています。
「動詞+得+(副詞)+形容詞」
他学习得好认真(勉強する態度が真面目である)
こちらは現在説明している状態補語です。
この2つの違いはなんでしょうか。
以下の条件を覚えておきましょう
①動作の結果がないものは状態補語は使えない
②願い事は動作の結果ではないので状態補語は使えない
③命令文は状態補語を使えない
④動作の結果についての評価と自然現象の動きについての描写は必ず状態補語を使う
①について
動作の結果がなければ「形容詞/副詞+動詞」を使いましょう
あの生徒たちは教えにくい
×那些学生教得很难
○那些学生很难教
ヨーグルトは作りやすい
×酸奶做得很容易
○酸奶很容易做
②について
自分の望む状態を状態補語では表せません。
今晩ちゃんと寝たい
×今晚我想睡得好
○今晚我想好好儿睡
③について
命令文は結果がないので状態補語は使えません。
あなたは真面目に勉強しなければならない
×你得学习得认真
○你得认真学习
早くいきましょう
×你走得快点儿吧
○你得早点儿走吧
④について
彼が話す中国語は中国人みたいだ
他汉语说得好像中国人一样
中国は経済の発展が早い
中国经济发展得很快
今日の風はすごい
今天风刮得很厉害
以上となります。
ではでは!
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