詳しく簡単解説 中国語基礎文法<介詞>往・向・朝の違い
往・向・朝は動作の方向を示す介詞であり、日本語の「へ」「に」にあたります。使い方は、方向詞か場所詞の前に置き、その方向か場所へ向かうということを示します。
①右へ曲がれ
往右拐
②私たちは北へ行きましょう
我们向北边儿走
これらの使い方を勉強して行きましょう
Contents
方向補語(来/去)が必要な場合
飛行機は東京へ飛びました
○飞机向东京飞去了
×飞机向东京飞了
彼らは図書館に向かって来ました
○他们往图书馆走来了
×他们往图书馆来了
なぜ方向補語が必要になるのでしょうか。
この違いは、会詞の後の方向詞や場所詞に関係があります。
上記の①単独な方向詞や②方向詞+边儿の場合は動詞を単独で使うことができます。
しかし、具体的な場所詞の場合、動詞を「動詞+方向補語(来,去)」にする必要があります。
往・向・朝の違い
具体的な場所への移動を表す場合
往・向・朝どれでも使える
前へ歩く
往前走
前方へ五分歩けばもう着きます
向前走五分钟就到了
抽象的な目標への邁進を示す場合
往→使えない
向・朝→使える
現代化に向かって前進する
向现代化前进
朝现代话前进
人称代名詞の場合
往→使えない
向・朝→使える
手や頭を動かす動詞と一緒に使われることが多い
あの人達は私達に向かって走って来た
那些人(向/朝)我们跑来了
しかし人称代名詞の後に「这儿」をつけて場所化にすると往も使えるようになります
那些人往我们这儿跑来了
人から学ぶ場合
向しか使えない
私はあなたに学ばなければならない
我要向你学习
動作の対象を示す場合
向しか使えない
「〜が〜に」という文で使われます
私に替わってみんなによろしく伝えてください
请代我向大家问好
あなたが皆んなにちょっと紹介してください
你向大家介绍一下
体操などの号令の場合
向しか使えない
前を向け
向前看!
後ろを向け
向后转!
〜からもらう・借りるなどの場合
向しか使えない
この場合は、跟と置き換えれます
息子は母から小遣いをもらった
儿子向妈妈要零花钱
私は先生から本を一冊借りた
我向老师借了一本书
動詞の後における
往が置ける
「往/向/朝+方向/場所詞+動詞」が基本的な語順ですが、往に関しては「動詞+往+場所」にすることができます
この列車は東京から大阪へ向かいます
本次列车从东京开往大阪
建物の向きを示す場合
朝のみ使える
この部屋は南向きだ
这间屋子朝阳
あの部屋は日が差さない
那间屋子不朝阳
動作が移動だけで相手と面と向かってない場合
往・向→使える
朝→使えない
上・下・后・外・中などの場合、朝は使えません
早く、下に飛び降りなさい
快,(向/往)下跳!
君たち上に引っ張って
你们(向/往)上拉
まとめ
「往」
・具体的な場所への移動を表す場合 使える
・抽象的な目標への邁進を示す場合 使えない
・人称代名詞の場合 使えない
・人から学ぶ場合 使えない
・動作の対象を示す場合「〜が〜に」 使えない
・体操などの号令の場合 使えない
・〜からもらう・借りるなどの場合 使えない
・動詞の後における
・建物の向きを示す場合 使えない
・動作が移動だけで相手と面と向かってない場合 使える
「向」
・具体的な場所への移動を表す場合 使える
・抽象的な目標への邁進を示す場合 使える
・人称代名詞の場合 使える
・人から学ぶ場合 使える
・動作の対象を示す場合「〜が〜に」 使える
・体操などの号令の場合 使える
・〜からもらう・借りるなどの場合 使える
・動詞の後におけない
・建物の向きを示す場合 使えない
・動作が移動だけで相手と面と向かってない場合 使える
「朝」
・具体的な場所への移動を表す場合 使える
・抽象的な目標への邁進を示す場合 使える
・人称代名詞の場合 使える
・人から学ぶ場合 使えない
・動作の対象を示す場合「〜が〜に」 使えない
・体操などの号令の場合 使えない
・〜からもらう・借りるなどの場合 使えない
・動詞の後におけない
・建物の向きを示す場合 使えない
・動作が移動だけで相手と面と向かってない場合・使えない
以上となります。ややこしいですね。
少しずつ覚えて行きましょう。
他の文法もこちらにまとめていますのでぜひ確認してみてください。
ではでは!
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