詳しく簡単解説 初級中国語基礎文法「给」の用法

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詳しく簡単解説 初級中国語基礎文法「给」の用法

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介詞の给「〜に」

「〜に」の给は「〜に〜をする」という時に使われます。

今晩私はあなたに電話をします
今天晚上我电话
彼にショートメールを送ったら
短信吧
うちの大学を紹介させてください
介绍我们大学吧

 

次の下記の文を見てください。

私は彼に日本語を教えます
日语

こちらの文は間違いになります。「〜に〜をする」をいう文に「给」を使用しているのになぜ間違いなのでしょうか。注意が必要なのは動詞です。「二重目的語が取れる動詞」には「给」は使えないのです。

二重目的語が取れる動詞の一例
教,问,告诉,借,奖,还,送,请教,通知、推荐

これらの動詞がある場合、「给」は使えませんので注意してください。

介詞の给「〜のために」

皆に歌ってください
大家个歌吧
政府は国民に何をしましたか?
政府人民了些什么啊?

上記の例文は给を「〜に」とも「〜のために」とも訳すことができますね。
あなたの代わりに、皆に知らせます
通知大家一下
あなたのために教えてみます
教看

上記の例文の動詞を見てください。通知も教も「二重目的語が取れる動詞」なのですが给を使用しています。なぜ使用できるのでしょうか。なぜなら、相手の代わりに、相手のために何かをしてあげるときは「二重目的語と取れる動詞」でも给が使えるからです。
逆に「相手の代わりに」ではない場合は给は使えません。

あなたのために、彼にプレゼントをあげた
×我你送她礼物了
为了你,我送她礼物了

あなたのために、彼に青のことを教えた
×我你告诉他那件事
为了你,我告诉他那件事了

これらの例文のように「相手の代わりに」ではない場合は、「为了」を使います

「〜してもらう」は给だけではない

日本語では「あげる、くれる、もらう」を区別して使いますが、中国語では全て给を使い、主語を入れ替えて表現しています。
「私はあなたに〜してもらう」という表現を中国語で表すと、「你给我~」という語順になり日本語と語順が逆になります。

このパソコンはお父さんに買ってもらった
这个电脑是爸爸买的
昨日、母にお弁当を作ってもらった
昨天妈妈做了盒饭

では次の日本語を見てください。
「次回は彼に担当してもらいましょう
この日本語を上記に従って中国語に訳すと、「下次他给我们复杂吧」となり不自然な中国語になってしまいます。

「〜してもらう」には2種類の意味が存在しています
①相手が自分から進んでする動作
②相手に頼んだりやらせたりする動作
この2つの「〜してもらう」は中国語では表現が異なります

①動作主(相手)が自分から進んでする動作

これは上記の例文のことです受け手が頼んでるわけではなく、動作主が自分から進んでしてくれる場合は「给」を使います

このパソコンはお父さんに買ってもらった
这个电脑是爸爸买的
昨日、母にお弁当を作ってもらった
昨天妈妈做了盒饭

②相手に頼んだりやらせたりする動作

相手が動作主に頼んだりやらせたりして動作主がした動作の場合は、使役になるのでさらに请か让を使用します。
(頼む/してもらう人)+(请/让)+(頼まれる/する人)+给+(頼む/してもらう人)
请→目上の人に頼む、してもらう場合
让→目下か同年輩に頼む、してもらう場合

彼は先生に本を買ってもらった
老师买书
花子さんの母にアルバイトを紹介してもらった
花子的妈妈介绍临时工作
弟に靴を洗ってもらった
我弟弟洗鞋子
王君に資料をコピーしてもらった
小王复印资料

もし動詞が「二重目的語を取れる動詞」の場合、頼む人の前に给は使えません。

先生に中国語を教えてもらった
老师教汉语
社長、王さんに皆に伝えてもらったら
经理,您小王告诉大家吧

例外「貸してもらう、見せてもらう、手伝ってもらう」

誰かに貸してもらう

「誰かに貸してもらう」は给,让,请が使えません。「相手に頼んで貸してもらう」場合には向,跟を使い、「相手が自分から進んで貸してくれる」場合は介詞を使わず直接動詞の借を受け手の前におきます。

お金なら、銀行に貸してもらった
钱的话,银行
誰にもお金を貸してもらえないよ
谁都不会你钱的

見せてもらう

見せてもらうの見せるは给我看,让我看になります。相手にお願いする場合は使役なので「请」を使い相手が自分から進んで見せてくれるならそのまま「给我看,让我看」を使います

李くんにお願いしてノートを見せてもらった
小李我看她的笔记本
隣の人にテキストを見せてもらった
旁边儿的人我看她的课本
昨日、王君に彼女の写真を見せてもらった
昨天,小王我看他女朋友的照片

手伝ってもらう

相手にお願いする場合「请+人+帮+我+動詞」
相手が自分から手伝ってくれる場合「人+帮+我+動詞」
にします

私は王さんに資料のコピーを手伝ってもらった
①我请小王帮我复印资料
②小王帮我复印资料

①だと私がお願いして、してもらったことになり、②だと相手が進んで手伝ってくれたことになります。

動詞の给「あげる」

動詞の给は二重目的語が取れる動詞です。

彼は私に鉛筆を一本くれた
我一只铅笔
あなたは彼にいくらあげたの?
他多少钱?

受身の给「〜に〜される」

受身についてはこちらを参照ください

彼の自転車は人に盗まれた
他的自行车人偷走了

補語の给

给は色々な動詞の後について「〜してあげる」という動補構造になります。

买给他一件衣服
彼に服を買ってあげる

ではここで質問です。「买给他一件衣服」と「一件衣服」の違いは何でしょうか?
補語の给「买他一件衣服」
介詞の给「他买一件衣服」

補語「私がお金を出して買ってプレゼントをしてあげる」
介詞「お金は彼が払って、私はただ替わりに買ってあげる」
といういう違いがあります。

ですので「相手が郵便局へ行くついでに手紙を出してもらう」時は、介詞の给を使い「请你顺便给我寄这封信」という必要があります。

動詞の前の虚化された给

時々、把構文と受身構文の動詞の前に给が使われますが、この给はあまり具体的な意味はなく、使っても使わなくても同じです。

彼は私の本を破って捨てた
他把我的书撕了
他把我的书撕了

どちらで意味に変わりはありません。

以上となります。
たの文法もこちらに載せていますので確認して見てください

ではでは!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

大学卒業後、社会人として約11年勤めてきたが30代半ばにして中国への留学を決意。30代からの中国語学習の過程やその時初めたブログ運営についてわかりやすくご紹介していきたいと思います!!