詳しく簡単解説 中国語基礎文法 使役文・把構文・受身構文の比較
今回は、少し使い方がややこしい中国語の使役文と把構文と受身構文について簡単に比較していきたいと思います。
各文法の詳しい説明は使役文・把構文・受身構文で説明していますので確認してみてください。
Contents
それぞれの文法的役割
使役文とは人にお願いしたり、何かをしてもらうこと、何かをさせる文のことを指します。
使役文を表す際に使われるマーカー的中国語は「让,叫,使」になります。
把構文とは目的語に対して「どうゆう行為や処理を加えたのか」という処理の意図を加える文です。さらに簡単に言うと、その事物を「どうしようとするのか」「どうしようとしたのか」を表すものです。
把構文が使える条件として、①処置ができる時②ミステイクの時③動作による結果を重視する時が一般的です。
把構文を表す際に使われるマーカー的中国語は「把」になります。
受身構文が使われるのはほとんど不愉快な場合で、事物や人が「どうされるのか」「どうされたか」を表します。ただし「被」に関しては、書面語においては良いことにも使えます。
受身構文を表す際に使われるマーカー的中国語は「被,叫,让,给」になります。
語順について
使役文
「〜に(を)〜させる」
主語+让叫使+人(対象)+動詞+目的語
把構文
「〜を〜した」
主語+把+目的語+動詞+補語
受身構文
「〜は〜に〜される」
受け手+被叫让給+行い手+動詞+補語
文法的な法則
把構文
動詞の制限
①動詞は目的語を持てる他動詞のみ
②動詞は単独で使えない
目的語の制限
①特定のものしか使えない
②話し手と聞き手が既知のもの
受身構文
受身構文に使える動詞は目的語を従える他動詞のみ
不愉快であっても、動詞が自動詞の場合は「被」は使えません。
次の3つの場合は受身にできませんので確認しましょう
①具体的な動作を表さない静態動詞
有,是,像,在,姓,属于,等于
②知覚、感覚及び心理活動を表す動詞
知道,认识,感觉,觉得,相信,明白,希望,生气,讨厌,愿意
③方向を表す方向動詞
来,去,进,出,坐,回,到,站,躺,跪,趴,过去,起来
④自動詞
→自動詞は他動詞にかえると使える
坏了→弄坏了
掉了→弄掉了
碎了→打碎了
使役文
「誰かに〜をさせる」
「〜させてください」
相手に申し訳ない気持ちで「〜させる」
人に直接何かをさせるのではなく、感情を引き起こさせる
例文
使役文
このニュースは人々を大変驚かせた
这个消息使人们大吃一惊
先生は学生に宿題をやさせる
老师让学生做作业
把構文
彼はあの写真を壁に掛けた
他把那张照片挂在墙上了
この手紙をお母さんに渡して下さい
请你把这封信交给你妈妈
彼はあの文章を英語に訳した
他把那篇文章译成英文了
子供はあの本を破いた
小孩儿把那本书撕破了
受身構文
私は今まで先生に叱られたことがない
我从来没被老师批评过
彼は解雇されたばかりです
他刚被开除了
私の自転車が盗まれた
我的自行车被偷了
家が焼かれた
房子被烧了
あの本は子供に破かれた
那本故事书被小孩儿撕破了
以上となります。
ではでは!
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